「MOON NIGHTのせいにして」と「Trap For You」の比較

はじめましてこんにちは。あんさんぶるスターズのオタクです。最近アイドルマスターSideMにも手を出し始めました。

 

さて、今回はアイドルマスターSideMDRAMATIC STARSの楽曲である「MOON NIGHTのせいにして」(※以下「ムンナイ」)と、あんさんぶるスターズのEveの楽曲である「Trap For You」(※以下「TFY」)のお話をしようと思います。

表題についてですがこの2ジャンルの2曲は似ているところが多いですよね*1。この2曲とも激ヤバヤバでオタクのハートを鷲掴みにしてくれたのですが、似ている分小さな差異もわかりやすく、比べることでよりこの2曲について理解を深められてより激ヤバヤバになるのではないかと考えました。

それでは早速項目別に比べていこうと思います。

 

  • 〇〇のせい

ムンナイではタイトルの通り責任をMOON NIGHT(月夜)になすりつけています。「♪ひときわに月が輝く」のが美しいから『君』を奪いに行く、とどこか月夜のせいにしないと行動にうつせないようなシャイな性格であることがうかがえます。それに対し、TFYでは「♪君のせい」にしています。『君』の瞳が欲しがったから仕掛けた、とかなり主観的なものを根拠に『君』のせいにしておりこちらは強引で肉食系な性格と言えます。

ムンナイでも『君』のせいにしている部分*2はありますが、『ちょっと』と控えめなところが見え、また実際にイジメたのかはわからずイジメたくなっただけかもしれません。

また、ムンナイと言えばDRAMATIC STARSにハートを奪われる曲ですが、実際に歌詞を見てみると1番の最後では「♪まさに奪うけどいいかな」2番では「♪強く抱きしめていいかな」とお伺いをたて、ラストでようやく「♪まさに奪わせてもらおう」と奪いに来ます。一方TFYでは早々に罠を仕掛け、1番のサビで「♪すべては始まってる」「♪もう逃れられない」と既に奪われ始めています。手が早い。

 

 

  • コール

ムンナイではサビに多くのコールがあるのに対し、TFYではほとんどありません*3

 

 

  • 歌詞の登場人物

ムンナイでは「♪誰にも見せたらダメだよ」「♪誰にも見せたくないから」「♪世界じゅう手に入っても君じゃなきゃ意味ない」というように他の人間の存在もかかれています。また「♪生まれ変わるのさYOU&I」のように『君(YOU)』だけでなく『自分(I)』についても歌っています。

それに対しTFYでは『君』以外は歌詞に登場せず、『自分』についてもほとんど出てきません。

上記のコールの件ともあわせて、ムンナイは「アイドル」と「観客」が一緒に歌う『君』と『自分』の歌で、TFYは「アイドル」が「観客」へ向けて歌う『君』の歌と言えるでしょう。

 

 

  • おいで

みんな大好き「おいで」のコーナーです。どちらの曲も2番サビ前に「おいで」というセリフが入ることが共通点に挙げられますが、声色のニュアンスに少々の違いが見られます。

ムンナイでは優しく誘うような声色です。Bメロで高まった期待がこの「おいで」で爆発し、盛り上がるサビで観客もコールに想いをぶつけられる素晴らしい構成です。

TFYではイヤホンの右と左でジュンと日和を聞き分けることができます。まず左側の日和くんは高圧的に引き込むような声色です。誘惑するような甘い歌声とは対照的な声色でここで完全にEveに落ちました。右側のジュンくんは優しく呼びかけるような声色で、直前までドエロい歌をドエロく歌ってたとは思えない穏やかさで、漣おまえそういうところだぞ…好きだ……。

ムンナイおいでの聞き分けが難しくてできないのが無念でした。

 

 

  • さいごに

ここまで2曲を比較してきましたが、それぞれを一言でまとめるとムンナイは二人が恋に落ちる様を等身大に歌うラブソング、TFYは『君』を支配的に誘惑するラブソングといえるのではないでしょうか。ここで強調しておきたいことは、ムンナイを歌うDRAMATIC STARSが成人男性のアイドルユニットでTFYを歌うEveが男子高校生のアイドルユニットだということです。成人男性が等身大なラブソングを歌う一方で男子高校生が大人なラブソングを歌うというギャップがそれぞれの魅力をより増しています。

 

ここまでが2曲を比べてみての私の見解です。まあムンナイが等身大とは言いましたけど振付の解釈次第でけっこうすごいことになりますよね。ファスナー云々とか。TFYもいつかライブで見るのが楽しみですね。

 

*1:2次元男性アイドルの曲で内田雄馬さんがCVを担当しているキャラが歌っている。「おいで」など

*2:「♪迷いげな表情が可愛くてちょっとイジメたくなるのさ」

*3:TFYはライブなどで披露されたことがないため断言はできませんが